小売業・接客に共通する価値観について

<御取引先の小売店舗オーナー様からご寄稿をいただきましたので、
皆様にご紹介させていただきます。>

 

たとえば洋服販売において、お客様に提供しているものとは何でしょうか?
商品を引き立たせるためのお店造りやライテイング、雰囲気づくりの音楽、
商品を際立たせるディスプレイの提案などは、最たるものであります。
そして接客におけるスタッフの笑顔とお客様への気遣い、こころ配りは、目に見えにくいながらも、
現代のお客様が期待する最高のサービスとなるものです。

ファッショントレンドは常に目まぐるしく変化します。
テキスタイルなどの素材は、もう少しゆっくり進化していきます。
生産技術はさらに時間をかけて、ゆっくり熟成されていきます。

では、接客については、、、

これは、個人の価値観や性格によって異なり、一つの基準で捉えることが難しいのが現状です。
しかしこの接客の重要性は、誰しも感じています。
だからこそ業績の良い企業ほど、現場教育を重要視しておられます。

さて、私たちブティックやショップを含むすべての小売業に共通する価値観として
((整理・整頓・清掃))があげられます。

ウインドウのガラスを磨き上げ、棚の塵を残さずふき取り、鏡はいつもピカピカに保ち、
手の空いた時には、床の綿ゴミをモップで隅々までキレイにする。

新入社員で入社した当時は結構大変なものでしたが慣れてくると逆に汚れが気になってきたりします。
清潔にすることが日常になってくると、それが行き届いているのは本当に気持ちいいものです。

販売スタッフは全ての準備をし、お客様を接客し、満足していただいてお買い物をしていただく。
お客様がお帰りになった後は、また商品をキレイにハンガーに掛け、たたみ直して棚に戻し、新たにディスプレイする。
そしてまた、その間に清掃する。
この仕事に従事していると、ごく自然に目にする光景です。

しかし私たちはある時、この一連の流れの中に違和感を覚えたのです。

「これだけ清掃を心がけ、整理・整頓をしているのに・・・」
「人気店と言われるようになって、日々たくさんのお客様が商品を手にしていただいているのに・・・」
「メーカーさんから入荷して2~3週間店内にある商品もあるし・・・」

棚は毎日拭いています。でも商品はどうでしょう?
店内の棚も、棚に置いてある商品も同じです。

商品は毎日のように、お客様が手にとって触れられています。
お客様がご試着された商品も、中にはそのまま元の場所に戻して陳列しています。
身に着ける商品なのに何故?そのまま戻しているのか?

それは、今までそのことに関する価値観が無かったから、違和感を感じることが無かったのです。

しかし私たちは、その違和感に気づいてしまったのです。

一度気づいてしまったら、もう無視することは出来ないのです。

すべての商品にスチーミングをする, それはスチームを掛けることを習慣化する。

お客様にご覧いただく商品は、いつも清潔な状態にしてお試しいただく。

このことをいつもの ((整理・整頓・清掃)) に取り入れることで

少しでも店舗の接客レベルの向上ができたと感じています。